銀座　Bacha Coffee　肉料理 「ケフタ」ミートボール、1910コーヒー

■銀座５丁目　Bacha Coffee
■12/22(月)　ランチ
■肉料理 「ケフタ」ミートボール　4,950円、1910コーヒー　1800円＋サービス料10%
今日のランチは、話題のコーヒー店、Bacha Coffeeでランチです。
TWGティーと同じ企業のコーヒーと聞いたところで、胡散臭く嫌な感じはしたものの、試してみないことにはわからない、ということで伺うことに。
先に私なりの結論を記しておくと、老舗でもラグジュアリーでもない、ハリボテで繕ったなんちゃってコーヒーショップというものです。考察は、一番最後に記載しますので、ファンなかたは、読まずにここで閉じてください。

外観

オープン直後は、大行列だったそうですが、今日は１時間少々の待ち時間。それでもやはり寒さ暑さの時期では、なかなかしんどい待ち時間です。

メニュー

クロワッサンやら、たまごを使ったメニュー。

フードメニューに、アフタヌーンコーヒーメニュー。

スイーツ系やコーヒー以外のドリンクメニュー。

コーヒーメニューは、とにかくたくさん。ほんの一部を掲載。

料理

注文したのは、まずは、コーヒーは、定番らしい1910コーヒー。
酸味強めなので、備えつけのクリームを入れて、マイルドにするとちょうど良い。さほど香り高くないが、大きな金ポットで、３杯程度の量もあるので、1800円というお値段は妥当な線。

フードメニューより、お肉料理のケフタ、ミートボールをいただく。
バゲットに、パリパリのフライドポテトがついてくる。

ミートボール、おそろしくおしい、というわけではないが、普通においしい。

最後に

ということで、所感です。
オープン直後に、やれ「1910年創業の老舗コーヒーショップ」だとか、「モロッコ発祥の高級コーヒーブランド」だとか、はたまた「コーヒー界のエルメス」だとか、同じキーワードが並ぶ投稿や記事ばかりが目につきます。こういう同じキーワードが並ぶときは、提灯記事のケースが多く、どんなものかと少し調べると、先に記した通り、TWGティーを手掛けるシンガポール企業によるコーヒー店ということがわかり、嫌な予感が頭を駆け巡ります。TWGも、トワイニングに名前が似てるとか、パッケージがマリアージュフレールのものとそっくりだとか、だいぶ叩かれてますので。
そんなわけで、Bacha Coffeeを少し調べてみると、1910年というのは、舞台となるモロッコのマラケッシュのDar El Bacha（ダル・エル・バッシャ）宮殿が創建された年となります。建てたのは、タミ・エル・グラウィというかたで、その当時のモロッコの最大の権力者だったかた。宮殿は、タミ・エル・グラウィ氏の邸宅として利用され、世界の有名人や政治家などを招いたそうです。客人をおもてなしをするために、おそらく料理やお茶などを振る舞うことは想像できますが、そこで、コーヒーが特に人気だったという史実は、どこにも見つかられませんでした。
そして、その後、宮殿の主がなくなり、数十年放置され、やがて廃墟となってしまいます。2010年代に入ってから、宮殿を博物館へとするために改修工事がはじまり、2017年に博物館がオープン。今のBacha Coffeeが博物館内にオープンしたのは、その後で、2019年にシンガポールのV3 Gourmet社がモロッコ政府より、Bacha Coffeeのフランチャイズ権を取得。そんなわけで、Bacha Coffeeの歴史って、ほんの数年しか経ってないんですよ。

そして、「コーヒー界のエルメス」。そんなこと言ったら、エルメスに叱られます。調度品も、それほど高価なものを使っておらず、建物の内装は、鏡がやたら目に付くぴかぴか仕様。なんとなく、きらびやかに見えますが、わたしの目には、ハリボテにしか見えませんでした。（ちなみに、銀座で調度品がすごい、と思ったのは、カップの持つ手が震えるロイヤルクリスタルカフェですね。）

というのが、わたしの見立てで、シンガポール企業によるブランディングがあまりに誇張し過ぎていて、ここまでひどいと少々うんざりします。また、その企業が放つ情報を鵜呑みにして、拡散しまくる提灯記事の数々。こういうひとたちが、デマでもなんでも、発信してしまうんでしょうね、きっと。恐ろしく嫌な世の中です。

なお、そんなことは別にして、ここのコーヒーや料理がおいしい、とおっしゃるファンのかたをけっして否定するわけではありません。それは好みの問題ですので、良いと思っていますので、私の意見を見て、嫌な思いをされた方にはお詫びいたします。
ちなみに、最近わたしがいただいたコーヒーの中では、交詢ビル１階にできたBARNEYS CAFEが抜群においしかった、と最後に記しておきます。

店舗情報